Snowing Japan Tourに寄せて

cadenceギターのモリです。

最近仕事で良く北海道に行きます。

私は北海道に対して、北の国からとかなつぞらとか、あんな牧草地が永遠続いていて、どこでも搾乳しているようなイメージを抱いておりました。

でも北海道って、普通に市街地が都会的なんですよね。

10月に初めて北海道に着いた時は気候もまだ暖かく、正直がっかりでした。

しかし、11月ともなると話は別で、特にニュースになる程の大寒波が来た時は、北海道ライトユーザーを一気に突き放す気候。

まず、風が強すぎて飛行機着陸前の機体揺れが凄かった。これでもかと、ちん寒を何度も繰り返されます。

機内にいる内に下腹部を寒くさせようとするとは。機内から冬の北海道は牙を剥いてきます。

そして、上陸すると気温が常にマイナス。

お昼の一番暖かくなりそうな時間帯であっても-2℃で、着脱式スパイクやダウンを持っていない私のような無課金ユーザーがふらふら出歩いて良い環境ではありませんでした。

しかも、市街地にあるデジタル時計は大抵温度表示機能を備えていて、「12時にして-2℃である事」をこれ見よがしにアピールしてくるのです。これがまた心を折る。

今年度いっぱい北海道出張これが続くのですが、今からこの先心配です。

さて、雪のレベルは違いますが、東京で雪が降ると必ずテレビ中継される場所があります。

八王子。

八王子は盆地なので、他の近隣市に比べて雪が多く降るのです。

そんな八王子で、2019年11月24日に都内初雪が観測された話。(うまいこと言ったつもり)

 

Snowing奇跡のJapan Tour

Snowingが日本でツアー回るためだけに再結成したとニュース、大事件過ぎて速攻でチケット取りました。(奥さんには事後報告になってしまいました。すいませんでした。そして、快く許してくれてありがとう。)

招聘はmalegoatのはじめさんがやっているTHE LOST BOYSです。日本に居ながらこんな贅沢なライブを見させて頂いて。いつも本当にありがとうございます。

今回のツアーは奇跡としか言えないような内容で、本当に「生きててよかった……」という感じです。

私の奥さんはどうやら先日のブログを読んでスイートポテトを作ってくれていたそうなので、きっとこの記事も呼んでもらえると信じて、奥さんにもSnowingの再結成とジャパンツアーの凄さが分かってもらえるように書きます。

(スイートポテトのくだりはこれの事です。)

断酒のすゝめ

Snowingは2008年〜2011年夏頃の約3年半に活動し、エモリバイバルムーブメントに影響を与え続けている重要なバンドです。

エモリバイバルとは、00年代後半辺りから起こった、USインディー界隈のムーブメントの一つです。

cap’n jazzやjejune、Jimmy Eat Worldなどに代表される90年代エモのサウンドを本流に、より煌びやかなフレーズをプラスしたような感じのサウンド(良く「Twinkle Emo」とか言われる)が特徴です。

cap’n jazzは、現在American footballやOwenで活躍するマイクキンセラも所属していた事で有名です。

「それはエモじゃない警察」の方々からすると、他にも挙げるべきバンドや人物が沢山いるだろと突っ込みたくなると思いますが、私の奥さんに伝わらなくなるので控えます。

さて、SnowingのWikipedia(英語)には2016年に一時的な再結成があったと記載されておりますが、まとまった活動期間の終了からは8年も経っています。

それでもなお、現在まで続くエモリバイバルというムーブメントに多大な影響を与え続けているのが、Snowingというバンドなのです。

そんなバンドが日本でライブをする為だけに再結成するというのです。

最近、ELLEGARDENの活動再開が結構な騒ぎになりました。

想像して頂きたいのですが、もしELLEGARDENがアメリカのバンドで、しかも活動休止ではなく解散を明言していたとして、そのELLEGARDENが日本でツアーを回る為だけに再結成するとしたら、大変な騒ぎになると思いませんか。

(色んな意味でELLEGARDENと比較しちゃいけないけど、奥さんが好きなので許して頂きたい。)

Snowingの再結成はその位の衝撃で、アメリカと日本、いや、世界のエモ好き達の度肝を、カニカマを個装ビニールから外す位、簡単に抜きまくった大事件なのです。

その証拠に、フロアに外国の方が沢山いました。彼ら、Snowingのライブを見るためだけに日本に来たんだと思います。

そのくらいすごい出来事だったのです。奥さんに伝わったのだろうか。

 

Snowingの魅力

Snowingジャパンツアー初日、八王子RIPSに行ってきましたが、Snowingのライブは私が言うまでもなく大変素晴らしかったです。

よくSnowingとかAlgernon Cadwallader とかPenfoldとかも、フロアライブでぐしゃぐしゃになっている映像ありますよね。

Snowing、一曲目の「I think we’re in minsk」という曲からああなりました。日本でもなるんだなぁ、と。再結成でブランクがあって更に母国じゃないのに、一曲目からぐしゃぐしゃって本当に凄すぎる。

Duck. Little Brother, Duck!ジャパンツアーファイナルで(あれは確か吉祥寺Warpだったかと記憶してますが)最後めちゃくちゃになってすごい良かったんです。

確か奥さんと付き合う前に二人で出かけた前日だかにDuck. Little Brother, Duck!のライブがあったので、多分2013年だと思うけど。(伝わる人いるのかなぁ。あれも本当に感動的だった。)

Snowingもあんな感じ。個人的にはそれ以来の大盛り上がりなライブでした。

「Important Things (Specter Magic)」という曲の最後のシンガロング、本当に感動してライブ中と帰りの電車でずっと涙目でした。

それとSnowingって、サウンドやライブのエモさもすごく魅力ですが、歌詞も凄くリアルでパーソナルな内容が多くて大好きです。

特に私が大好きで何度も聴いているのが、「Scherbatsky」という曲です。好きすぎて、過去のブログでも取り上げています。

この曲の一節にこんな歌詞があります。少し引用させて頂きます。

Yeah, these are things I contemplate
As I sit alone in bed all day
Without a job to pay my loans and I think

Snowing – Scherbatsky

仕事で疲れ果てて土日を寝て過ごして、日曜日にサザエさん症候群に陥りながら「働かずに稼げたらなぁ、ローン返せたらなぁ」って、誰もが考えたことあると思うんです。

一定数は存在するんですよね、働かずに稼いでいる人って。中には10代20代で実現しちゃってる人も存在していて。だからそういう殿上人から見れば、ほとんどの人は圧倒的負け組なんです。

歳を取れば取るほど、追いつけない差が開いている事に気付く。自分が殿上人に成れなかった理由は明白で、ただ自分の努力が殿上人になった人より足りなかったから。

でも、自分のせいで八つ当たりさえ許されないからこそ、社会的敗北感とか情けなさとか、思いっきり吐き出したくなる時ってあると思うんです。

リアリティがこの一節に込められていて、Snowingはこうもエモーショナルに歌っている。そこに凄く共感してしまうんです。

サウンドはTwinkle Emoだけど、歌っていることは泣ける。Snowingの大きな魅力だと思います。

(Pump Fake / Scherbatskyの7インチのジャケ無し版、どこやったっけなぁ…そして何故かジャケ有りの方が2枚ある……)

 

Snowingのライブを見る最後のチャンス

さて、SnowingのJapan Tour、いや、限定再結成の残日程は明日のみです。詳細はコチラ。

THE LOST BOYS (http://thelostboys.malegoat.com/the-lost-boys-present-snowing-japan-tour/)

THU, NOV 28 AT 9 SPICES, SHINJUKU TOKYO
Snowing
Guest : Endzweck
Doors 19:00 Show 19:30

ラストはナインスパイスで100名限定のフロアライブだそうです。絶対ヤバい。

私は仕事で北海道に行く都合、このファイナルは行けないのはすごく残念です。もう一回見たい。飛行機キャンセルできない。辛い。

スタートも遅いし週の後半だから、職場が東京、神奈川、埼玉あたりの人はこのラストチャンス、絶対に行った方が良いと思います。

きっと、 YouTubeで見て憧れた、あんなフロアライブになるんだろうなぁ。

そして、「寄せて」っていうタイトル回収がイマイチできてないブログになってしまったな。

 

2019年11月28日追記

そろそろ全日程終わる頃合いでしょうか。ナインスパイス行けた人、本当に羨ましい。

どうやら、最終日はソールドになったそうで。なんだか嬉しい。

さて、私が行ったRIPSの時のセットリストです。(多分あってる)

【2019.11.24 SNOWING AT HACHIOJI RIPS】
1.I think we’re in minsk
2.why am I not going underwater?
3.kj jammin
4.mark z. danielewski
5.big weed
6.malk it
7.it’s just a party
8.scherbatsky
9.kirk cameron crowe
10.methuselah rookie card
11.you bring something… no
12.pump fake
13.so l shotgunned a beer and went back to bed
14.damp feathers
15.could be better forever
16.important things (specter magic)
17.sam rudich

ネタバレになるかと思って記載していなかったのですが、そもそもインスタライブで配信されていたから、あまり気にすることでもなかったかも知れませんね。

ともあれ、Snowingは本当に最高でした。

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